公開 更新 文責 Webaff 編集部
GA4とSearch Consoleで毎月追う指標と実測例
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収益化は感覚より数字で進めるほうが迷いにくいです。ただし指標の定義を覚えても、実際の数字を前にすると「これは良い状態なのか」が判断できません。この記事では毎月見る指標を整理したうえで、当サイトの実測値を例に読み解き方を示します。
数字はすべて検証データのページで公開しているものと同じです。規模は小さいので、参考になるのは「小さい数字をどう読むか」の部分です。
まずはこの6つだけ
| 数字 | ひとことで言うと |
|---|---|
| 記事数 | 公開した記事の数 |
| PV | ページが見られた回数 |
| UU | 訪れた人のおよその数 |
| GSCクリック | 検索結果から来た回数 |
| CTR | 表示に対してクリックされた割合 |
| RPM / 収益 | 広告でどれくらい稼いだか |
アフィリエイトも使うなら、その売上も同じ表に足します。大事なのは、サイト全体だけでなく記事ごとに見ることです。全体平均だけだと、伸びている記事と止まっている記事が混ざって見えなくなります。
見る順番
- 人が来たか(表示回数 / 検索クリック。CTR はタイトルと説明文の吸引力も表す)
- 読まれたか(GA4のエンゲージメント率、平均エンゲージメント時間)
- お金になったか(RPM / 収益)
人が来ているのに収益が少ないなら広告位置や記事テーマを見直し、クリックされるのにすぐ離脱するならタイトルと中身のズレを疑います。順番を飛ばして3番から見ると、母数が足りないだけの揺れを施策の成否と誤認します。
当サイトの実測値
2か月分の合計は次のとおりです。
| 期間 | 記事数 | クリック | 表示回数 | CTR |
|---|---|---|---|---|
| 2026年8月 | 14 | 13 | 211 | 6.2% |
| 2026年9月(集計途中) | 20 | 5 | 54 | 9.3% |
AdSense の審査に通っていないため、広告収益は両月とも0円です。
この表だけ見ると「9月は CTR が改善した」と読めますが、母数が54回なのでクリック1回の増減で2ポイント近く動きます。この規模では CTR の変化は施策の効果として扱えません。記録はしますが、判断には使いません。
表示回数が多いのにクリックが0の記事
記事単位で見ると、もっと具体的なことが分かります。当サイトで最も表示回数が多かった記事の数字です。
| 月 | 表示回数 | クリック | 平均掲載順位 |
|---|---|---|---|
| 2026年8月 | 96 | 0 | 93.2 |
| 2026年9月 | 28 | 0 | 95.5 |
サイト全体の表示回数の約半分をこの1記事が占めていましたが、クリックは0です。
ここで「CTR が低いからタイトルを直そう」と考えるのは誤りです。平均掲載順位が93位、つまり検索結果の9ページ目あたりに表示されています。そもそも見られていないので、タイトルを変えても数字は動きません。この記事に必要なのは順位を上げる作業か、狙うクエリの見直しです。
表示回数は「需要がある」ことの証拠にはなりますが、それだけでは順位の問題と内容の問題を区別できません。表示回数を見るときは必ず平均掲載順位と並べてください。
上位1記事を除くと、CTR はまるで違って見える
さきほどの1記事は、8月の表示回数211回のうち96回を占めます。これを除いた13記事だけで集計し直すと、次のようになります。
| 8月の集計範囲 | 表示回数 | クリック | CTR |
|---|---|---|---|
| 全14記事 | 211 | 13 | 6.2% |
| 上位1記事を除く13記事 | 115 | 13 | 11.3% |
クリック13回は、すべてこの13記事から来ています。全体の CTR 6.2% は、順位93位の1記事が分母だけを押し上げた結果でした。サイト全体の CTR は、1記事で半分近く動きます。記事単位に分けて見る理由がここにあります。
上位1記事を除く13記事は、平均掲載順位が6.6〜31.3位の範囲でした。12記事は1〜2クリックを得ています。クリックが0だったのは、順位が13.8位で表示回数8回の zero-cost-ad-blog-design だけです。表示8回でクリック0は、偶然の範囲で説明がつきます。タイトルの問題と断定できる数ではありません。
記事を増やしても、表示される記事は増えていない
9月分の記録(2026-09-24 時点の20記事の行。この日以降に公開した記事は含めていません)で、表示回数が1回以上あった記事を数えました。
| 月 | 記録された記事 | 表示回数が1以上の記事 | 表示があった記事の中央値(表示回数) |
|---|---|---|---|
| 2026年8月 | 14 | 14 | 8 |
| 2026年9月(9/24時点) | 20 | 8 | 4.5 |
8月に公開した記事は、すべてどこかで表示されていました。9月の記録は20行で、表示回数が0の行が12あります。内訳は、9月に公開した7本(すべて0)と、8月に公開した5本(8月には表示があったのに9月は0)です。9月公開の7本のうち5本は9/23の公開なので、集計時点ではクロール前で、0は当然です。割り引いて読む必要があります。
それでも、8月公開の記事で9月に表示が消えたものが5本あります。新しい記事を足しても、既存記事の表示は自動では維持されません。中央値も、表示があった8記事だけで出した値です(0の行を含めると中央値は0になります)。
この結果から、記事の追加そのものより、すでにある記事を届かせる作業(インデックス状況の確認、順位の改善)を先にする判断ができます。
逆に、順位が高いのに表示回数が少ない記事
同じ月に、平均掲載順位3位で表示回数が2回だけの記事もありました。順位は良いのに表示されないのは、そのクエリ自体がほとんど検索されていないということです。
この場合に改善できるのは記事ではなくテーマ選びです。順位を上げる作業をしても、検索数の上限が低いままなので伸びません。
数字の組み合わせで判断する
| 表示回数 | 平均掲載順位 | 読み取れること | 次の手 |
|---|---|---|---|
| 多い | 低い(数字が大きい) | 需要はあるが届いていない | 順位を上げる、クエリを見直す |
| 多い | 高い(数字が小さい) | 届いているのに選ばれていない | タイトルと説明文を直す |
| 少ない | 高い | クエリの検索数自体が少ない | テーマを見直す |
| 少ない | 低い | まだ評価されていない | インデックス状況を確認する |
未登録の切り分けはSearch Consoleのインデックス未登録を直す手順にまとめています。
よくある読み違い
| 見え方 | よくある誤解 | まず疑うこと |
|---|---|---|
| 収益が日によって大きく揺れる | 「施策が失敗した」 | アクセス母数がまだ小さい |
| CTRが高い | 「勝ち記事」 | すぐ離脱していないか |
| PVが多い | 「稼げる」 | RPMが極端に低くないか |
| 表示回数だけ多い | 「需要がある」 | 平均掲載順位が下位ではないか |
記録のコツ
- 毎月同じ項目を書く
- 最初は手入力の表でよい
- 0円・0クリックでも記録する(あとから比較する起点になる)
- 記事スラッグ単位で残す
当サイトは記事IDをキーにした月次CSVに記録し、そのまま検証データのページとして公開しています。ゼロの行も消していません。ゼロを消すと、あとで「いつから動いたのか」が分からなくなります。
月次メモの最小テンプレ
次の列だけでも回せます。
月, 記事ID, 表示回数, クリック, CTR, 平均掲載順位, RPM, adsense収益, affiliate収益, メモ
メモ欄には「見出しを増やした」「内部リンクを足した」など、その月に触ったことだけ書きます。施策と数字が同じ行にあると、あとから振り返れます。
まとめ
毎月同じ数字を残すことが先で、分析の高度さは後です。そして小さい数字を読むときは、単独の指標で判断しないことが重要です。表示回数は平均掲載順位と、CTR は母数と、収益は流入と必ずセットで見てください。
承認後の指標の見方はAdSense承認後に最初に見るべき指標と改善の進め方、申請前のページ準備はGoogle AdSense申請前に用意すべきページにまとめています。
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