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AdSense承認後に最初に見るべき指標と改善の進め方

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AdSenseの承認は収益化のスタート地点です。承認直後は広告収益の金額だけに注目しがちですが、アクセス数が少ない段階では日ごとの収益が大きく変動します。そのため、最初から収益額だけで良し悪しを判断すると、広告配置や記事構成を誤って変更する可能性があります。

まずはAdSenseとGoogle Analytics 4(GA4)のデータを組み合わせ、どの記事が読まれ、どのページで広告が表示され、どこに改善余地があるのかを確認しましょう。

最初に確認したいAdSenseの基本指標

AdSense管理画面には多くの指標がありますが、承認直後は次の5項目を優先します。

指標 確認できること 主な改善対象
推定収益額 指定期間に発生した収益の目安 サイト全体
ページビュー 広告コードが設置されたページの閲覧規模 集客、計測設定
ページRPM 1,000ページビューあたりの推定収益 広告配置、記事テーマ
クリック率 広告表示に対してクリックされた割合 配置、読者との関連性
CPC 1クリックあたりの収益 テーマ、流入キーワード

ページRPMは、アクセス規模が異なる記事や期間を比較するときに便利です。計算式は次のとおりです。

ページRPM = 推定収益額 ÷ ページビュー × 1,000

たとえば、推定収益額が300円、ページビューが2,000なら、ページRPMは150円です。

300 ÷ 2,000 × 1,000 = 150円

ただし、数十ページビュー程度では、広告が1回クリックされただけでもRPMが大きく変化します。承認直後は日別データだけで結論を出さず、最低でも7日、可能であれば28日単位で比較してください。

また、クリック率を上げる目的で、広告をコンテンツと誤認させる配置にするのは避けるべきです。自己クリック、知人へのクリック依頼、広告への誘導表現なども無効なトラフィックと判断されるおそれがあります。改善では「クリックさせること」よりも、「広告が自然に閲覧されるページを増やすこと」を優先します。

GA4で集客と読者行動を確認する

AdSenseだけでは、読者がどこから来て、記事をどの程度読んだのかまでは十分に判断できません。そこでGA4のデータを併用します。

承認後に確認したいGA4の指標は次のとおりです。

  • 表示回数
  • ユーザー数
  • セッション数
  • ランディングページ
  • 平均エンゲージメント時間
  • エンゲージメント率
  • 流入チャネル
  • デバイスカテゴリ

特に重要なのがランディングページです。ランディングページは、ユーザーが最初に閲覧したページを示します。検索流入を獲得している記事が分かれば、どの記事を優先的に改善すべきか判断できます。

GA4では、原則として次の手順で確認します。

  1. 「レポート」を開く
  2. 「ライフサイクル」から「エンゲージメント」を選ぶ
  3. 「ランディングページ」を開く
  4. 期間を過去28日間に設定する
  5. セッション数や平均エンゲージメント時間で並べ替える

メニュー構成はGA4の設定によって異なる場合があります。ランディングページのレポートが表示されない場合は、探索レポートで「ランディングページ+クエリ文字列」をディメンションに設定して確認します。

流入があるにもかかわらず平均エンゲージメント時間が短い記事は、検索意図と内容がずれている可能性があります。冒頭が長すぎる、結論が見つからない、タイトルと本文が一致していない、といった問題を確認しましょう。

一方、読まれているのに収益がほとんど発生していない記事では、広告コードの未設置、広告表示機会の不足、ページ速度、記事テーマと広告需要の相性などを切り分けます。

Search Consoleと組み合わせて改善対象を選ぶ

SEO記事を改善する場合は、Google Search Consoleも利用します。Search Consoleでは、検索結果におけるクリック数、表示回数、CTR、平均掲載順位を確認できます。

改善候補を見つける際は、次のように分類すると効率的です。

表示回数が多く、CTRが低い記事

検索結果には表示されているものの、クリックされていない状態です。タイトルやディスクリプションが検索意図に合っているか確認します。

改善例は次のとおりです。

  • タイトルに記事の結論や対象読者を含める
  • 抽象的な表現を具体的な数字や手順に置き換える
  • 本文と一致しない過度な訴求を削除する
  • 競合記事と同じ表現の羅列を避ける

変更前後の効果は、同程度の期間で比較します。たとえば変更前28日と変更後28日を比べ、表示回数、CTR、クリック数の変化を記録します。

掲載順位が比較的高く、流入が少ない記事

平均掲載順位が高くても、キーワード自体の検索需要が小さければ流入は増えません。関連クエリを確認し、読者が次に知りたい内容を追記します。

既存記事から関連ページへ内部リンクを設置する方法も有効です。たとえば、AdSense申請時の設定を解説した記事がある場合は、AdSense申請前の確認項目のように、リンク先の内容が分かるアンカーテキストを使います。

「こちら」や「詳しく見る」だけでは、読者にも検索エンジンにもリンク先の内容が伝わりにくいため注意してください。

流入はあるが、収益性が低い記事

ページビューが多い記事でも、すぐに広告数を増やすのは避けます。まず次の項目を確認します。

  • 広告が正常に表示されているか
  • モバイル表示で本文が広告に遮られていないか
  • ファーストビューが広告だけになっていないか
  • ページの表示速度が低下していないか
  • 記事内に自然な区切りがあるか
  • 関連記事へ移動できる導線があるか

広告を増やすと短期的に表示回数が増える可能性はありますが、読みづらさによって離脱が増えれば、長期的なページビューは減少します。広告収益だけでなく、エンゲージメント時間や回遊も同時に確認することが重要です。

広告配置は1項目ずつ検証する

広告配置の改善では、一度に複数の変更を行わないことが基本です。広告数、配置、記事構成を同時に変えると、どの変更が結果に影響したのか分からなくなります。

検証は次の手順で進めます。

  1. 過去28日間の基準値を記録する
  2. 改善対象の記事群を決める
  3. 広告配置を1か所だけ変更する
  4. 変更日を記録する
  5. 7日から28日程度データを収集する
  6. 同じ曜日構成の期間と比較する
  7. RPMだけでなく読者行動も確認する

記録する項目の例は次のとおりです。

記録項目 変更前 変更後
ページビュー 5,000 5,400
推定収益額 700円 810円
ページRPM 140円 150円
平均エンゲージメント時間 1分42秒 1分39秒
エンゲージメント率 62% 61%

この例ではRPMが上昇し、読者行動の悪化も小さいため、変更を継続する候補になります。ただし、アクセス元や記事テーマが変化している場合、広告配置だけの効果とは断定できません。

季節性のあるテーマやニュース系の記事では、前年同期や同じ曜日との比較も必要です。検証期間中にSNSで急増したアクセスがある場合は、その流入を除外または分けて評価します。

収益改善は「集客・閲覧・広告」の順で考える

AdSense収益は、単純化すると次の要素で構成されます。

収益 = ページビュー × ページRPM ÷ 1,000

そのため、改善方法は大きく「ページビューを増やす」と「RPMを改善する」に分かれます。ただし、承認直後のサイトでは広告配置の微調整よりも、検索流入を得られる記事を増やすほうが効果的なケースが多くあります。

優先順位は次のように設定します。

  1. 計測が正しく行われているか確認する
  2. 検索流入のある記事を特定する
  3. 検索意図とのずれを修正する
  4. 関連記事と内部リンクを追加する
  5. モバイルでの読みやすさを改善する
  6. 十分なデータが集まった後に広告配置を検証する

ページRPMが高い記事を見つけた場合も、同じテーマの記事を機械的に量産するのではなく、Search Consoleで実際の検索クエリを確認します。読者の疑問に対して、既存記事では答えられていない内容を新規記事として作成することが重要です。

毎週・毎月の確認ルーティンを作る

短期的な収益変動に振り回されないためには、確認頻度を決めておくと便利です。

毎週確認する項目

  • AdSenseの推定収益額とページRPM
  • 異常なクリック数や急激なCTR変化
  • GA4のページビューと流入チャネル
  • Search Consoleのクリック数と表示回数
  • 新規記事のインデックス状況
  • 広告やページ表示の不具合

毎月確認する項目

  • 記事別の流入増減
  • ランディングページ別のエンゲージメント
  • 検索クエリ別の掲載順位とCTR
  • 収益性が高い記事群と低い記事群
  • リライト後の変化
  • 内部リンクの追加候補
  • モバイル表示とCore Web Vitals

分析結果は、スプレッドシートなどに記録します。「変更日」「変更内容」「対象URL」「比較期間」「結果」を残しておけば、成功した施策を別の記事にも展開できます。

AdSense承認後に重要なのは、収益額を毎日眺めることではありません。AdSenseで収益性、GA4で読者行動、Search Consoleで検索流入を確認し、仮説を立てて1項目ずつ検証することです。十分なデータがない段階では結論を急がず、読者にとって使いやすいページを維持しながら改善を積み重ねましょう。

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