公開 更新 文責 Webaff 編集部
ほぼ0円で始める広告収益ブログの設計と検証手順
- AdSense
- Astro
- 運用
「ブログで広告収入を試したい。でも、お金はあまりかけたくない」という前提で、このブログ(Webaff)を Astro と Netlify で作りました。記事は20本公開済みで、かかった費用と検索の数字はすべて記録しています。
先に結果を書きます。現金で出ているのはドメイン代の年1,992円だけです。ホスティングは Netlify の Free プランで $0 のままです。一方で、検索から来た人は2026年8月で211表示・13クリック、9月は23日時点で54表示・5クリックしかありません。AdSense は申請しましたが「有用性の低いコンテンツ」として否認されました。つまり**「ほぼ0円で作れる」ことは確認できましたが、「ほぼ0円で稼げる」までは到達していません**。この記事はその途中経過です。
この3つで作りました
- Astro … 記事をWebページに変換する道具
- GitHub … 記事ファイルを保管する場所
- Netlify … インターネットに公開する場所(無料枠あり)
この3つをつなぐと「記事を書いて送る → 自動でサイト更新」になります。サーバー代やデータベース代はかかりません。静的サイト(あらかじめ作ったページを配るだけの方式)なので仕組みが単純で、壊れにくく直しやすいのが実際に助かった点です。記事は Markdown(普通のテキストに少し印をつけた書き方)で書けるので、管理画面を覚える必要もありません。
実際に出ている費用
20本公開した時点で発生しているのは、次のとおりです。
| 項目 | 実際の金額 | 備考 |
|---|---|---|
ドメイン(webaff.net) |
税込 1,992円/年 | .net の通常取得料金。更新も同額 |
| Netlify | $0 | Free プラン |
| GitHub | $0 | パブリックリポジトリ |
| 合計 | 年 約2,000円 | 月あたり約166円 |
ドメインは XServerドメイン で取得しました。「はじめての方は取得0円」のキャンペーンは、同じアカウントで過去にドメインを取っていたため対象外で、通常料金を払っています。この条件の詳細は XServerドメインで独自ドメインを取得する手順 に実費つきで書きました。
「ほぼ0円」が崩れるのはデプロイ回数
ここが公開前にいちばん読み違えていた点です。Netlify の Free プランは月300クレジットで、これはハード上限です。使い切ると追加購入もできず(クレジットパックと自動リチャージは有料プラン限定)、次の請求サイクルまで待つか有料プランへ上げるしかありません。
そして本番デプロイは1回15クレジットです。割り算すると答えが出ます。
300 クレジット ÷ 15 クレジット = 本番デプロイ 20回/月
帯域もWebリクエストも使わずに、本番デプロイだけで月20回が上限ということです。参考に、このブログの main ブランチには2026年9月(23日時点)で67コミットが入っています(うち16件はプルリクエストのマージ)。Netlify は本番ブランチへの push ごとにデプロイするので、まとめて push していなければ20回はとうに超えます。
主なクレジットの単価は次のとおりです。
| 項目 | クレジット |
|---|---|
| 本番デプロイ | 1回 15 |
| 帯域 | 1GB あたり 20 |
| Webリクエスト | 10,000件あたり 2 |
| コンピュート | 1GB時あたり 10 |
Deploy Preview(公開前の確認用URL)は無制限で、デプロイ自体は0クレジットです。ただし0なのはデプロイの回数だけで、プレビューのURLを開いて中身を配信した分は本番と同じように帯域とWebリクエストに計上されます(プレビュー側で Functions が動けばコンピュートも)。レビューでプレビューを何度も開くなら、そのぶんは残量から減ると考えてください。
怖いのは尽きたときの挙動です。上限に達するとチーム内の全プロジェクトが停止し、訪問者には Site not available が表示されます。1つのプロジェクトが超えただけで他も止まります。50%・75%・90%・100% の時点でメールとアプリ内通知が来るので、無視しないでください。
プランの比較は次のとおりです。
| プラン | 月額 | クレジット | 追加購入 |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | 300(ハード上限) | 不可 |
| Personal | $9 | 1,000 | 500クレジット $5 |
| Pro | $20 | 3,000 | 1,500クレジット $10 |
なお Free プランでも商用プロジェクトは公開できます。広告収益の検証もこの範囲です。「無料=商用NG」ではありません。料金は変わることがあるので、判断する前に公式の Pricing を見てください。
対策として実際にやっているのは、細かい修正をまとめてから本番へ出すことと、Dashboard の Usage & billing で残りクレジットを見ることです。それでも足りなくなったら Personal へ上げます。月$9はドメイン代より高いので、「ほぼ0円」の看板は更新頻度次第で下ろすことになります。
最初にそろえたもの
次の5つを先に埋めました。
- トップ・記事一覧・記事ページ
- 運営者情報・プライバシー・お問い合わせ
- 検索用の基本設定(sitemap など)
- アクセス計測(GA4)と検索計測(Search Console)
- 広告枠の準備
このうち2番は、あとから効きました。AdSense の審査では固定ページの有無が見られます。ただし固定ページを揃えただけでは通りません。実際に揃えた状態で申請して否認されています。SEOの最小セットは AstroブログのSEO初期設定とsitemapの落とし穴 にまとめました。
公開して分かった数字
毎月、記事ごとに表示回数・クリック・掲載順位を記録しています。実測値は 検証データのページ で公開しています。サイト全体はこうなりました。
| 月 | 検索の表示回数 | クリック |
|---|---|---|
| 2026-08 | 211 | 13 |
| 2026-09(23日時点) | 54 | 5 |
増えていません。日割りにすると8月が6.8表示/日、9月が2.3表示/日で、3分の1に減っています。
もう1つ、自分で書いていて気まずい数字があります。この記事はトップページの注目記事に置いていて、サイトの中でいちばん目立つ位置にあります。それでも検索の実績は8月が8表示・0クリック(平均掲載順位13.75位)、9月は表示0回です。一方、順位が上がっているのは Netlifyに独自ドメインを接続する手順 のような具体的な作業手順の記事でした(平均26.6位 → 10.6位)。
「入門記事を目立つ場所に置く」という配置は、少なくとも検索から来る人には効いていません。読まれているのは、困っている作業が名前で決まっている記事です。
独自ドメインをいつ取るか
最初は Netlify のサブドメインのままで構いません。このブログも webaff-blog.netlify.app で公開してから webaff.net へ切り替えました。切替の判断材料になったのは、サイト名が固まったことと、継続して更新する見込みが立ったことです。
取得の流れは XServerドメインで独自ドメインを取得する手順、Netlify への接続と切替後に忘れやすい更新は Netlifyに独自ドメインを接続する手順 にあります。
見た目を整えるときの参考
軽い構成でも、見出しや余白が乱れると読まれにくくなります。近接・整列・反復・コントラストの基本を押さえるだけで記事ページは読みやすくなります。テーマやツールを買い足す前に、レイアウトの原則を押さえる方が安く済みました。
参考書の一例: ノンデザイナーズ・デザインブック[第4版]
まとめ
Astro + GitHub + Netlify なら、現金で出るのはドメイン代の年2,000円弱だけで広告ブログを始められます。ここは実費で確認できました。
ただし2つ、始める前に知っておくと違ったことがあります。1つはコストの上限が「容量」ではなく本番デプロイの回数で決まること(Free は月20回)。もう1つは、固定ページと記事本数を揃えても AdSense の審査は通らないことです。費用はほぼ0円にできますが、読まれるかどうかは別の問題として残ります。
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